今年2月ごろより猛威をふるった新型コロナウイルスですが、その影響を大きく受けた観光業界の起爆剤として期待されてる「GoToトラベル」キャンペーン。
自粛疲れで旅行に行きたい皆さんも、この「GoToトラベル」キャンペーンの詳細を心待ちにしているのではないでしょうか？
そんな「GoToトラベル」キャンペーンですが、つい先日観光庁より事業概要と事業を進める運営業務の公募内容を発表したことにより、内容が明らかになってきました。
観光庁より公表されている資料を基に、現時点で分かっている情報をまとめましたので、今後の参考になれば幸いです。
GoToトラベル運営業務、事務局公募開始
政府が新型コロナウイルス終息後の需要喚起として意気込んでいる「GoToキャンペーン」。その事務委託費が高すぎると批判されていたことも記憶に新しい方も多いと思いますが、その「GoToキャンペーン」の一つである「GoToトラベル」の運営業務、事務局の公募が開始されました。
その委託費は約2294億円…。途方もない金額ですが、国交省では7月上旬には事務局を決定し、8月にはキャンペーンを始めたいとしています。
運営業務の公示内容はこちら
観光庁企画競争実施公示
割引支援の対象は？
割引支援の対象は以下の通りです。
〇国内旅行（宿泊・日帰り共に対象）代金の1/2相当が割引支援
〇1人1泊2万円が上限（日帰り旅行は1万円が上限）
〇支援額のうち、7割は旅行代金の割引に、3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして
〇連泊制限や利用回数の制限なし
宿泊旅行の場合
対象となるプラン
宿泊旅行の場合は、各自がJTB・HISなどの旅行代理店や、楽天トラベル・じゃらんなどの予約サイト、宿泊施設の直販予約システムなどにお申し込みします。
対象となるプランは宿泊＋交通機関のセットプランだけでなく、宿泊のみ、宿泊に準ずるものが対象になります。
①宿泊＋交通機関のセットプラン
宿泊先のホテルや旅館と、鉄道・航空券やバスなどがセットになったパッケージ商品です。
これが一番お得でしょう！
②宿泊のみ
宿泊先のホテルや旅館のみが割引支援対象となり、それまでの個人で手配する交通は対象外になります。楽天トラベルやじゃらんなどの予約サイトで申し込む場合はこのパターンが多くなるかもしれませんので要注意です。他の交通系の割引などを適応しながらうまく利用しましょう。
③宿泊に準ずるもの
クルーズ船や夜行フェリー、寝台列車も対象です。ただし、座席のみのみなされるものは対象外のようですので要注意です。
宿泊の場合の割引支援額
宿泊旅行の場合は、対象となるプランの上限2万円まで。その内訳として7割が旅行代金の割引、3割が旅行先で使える地域共通クーポンとしての割引となります。
下記の例の通り、1泊と2泊では上限金額がそれぞれ2万円、4万円と違ってきます。交通機関とのパッケージ商品の場合は連泊すればするほど、全体の旅行金額が圧縮され上限金額いっぱいまで補助を受けることができそうですね。
日帰り旅行の場合
対象となるプラン
宿泊旅行の場合は、各自がJTB・HISなどの旅行代理店や、楽天トラベル・じゃらんなどの予約サイトなどにお申し込みします。
対象となるプランは往復乗車券等の移動＋旅行先での消費となる食事や観光体験等とのセットプランです。
〇新幹線往復乗車券＋ユニバーサルスタジオジャパン入場券
〇高速バス往復＋恐竜博物館入場券
〇高速道路周遊パス＋ホテルランチバイキング付き
日帰りの場合の割引支援額
日帰り旅行の場合は、対象となるプランの上限1万円まで。内訳は宿泊と同様に7割が旅行代金の割引、3割が旅行先で使える地域共通クーポンとしての割引となります。
例として、5万円の日帰り旅行の場合は割引支援額上限1万円となり、内訳は旅行代金の割引額は7,000円、地域共通クーポンは3,000円という計算になりますね。
地域共通クーポンとは
割引補助の3割を占める地域共通クーポン。どんなものかをご紹介します。
〇地域共通クーポン加盟店で使用可能（これから加盟店を募集）
〇1枚1,000円単位で発行する商品券でおつりは無し
〇紙媒体もしくは電子媒体のクーポン
〇事務局が一括で発行し、利用者へは旅行代理店や宿泊施設での配布
割引支援の対象
このGoToトラベルキャンペーンでは、旅行業者約10,000社、旅行・ホテルなど約50,000施設、地域共通クーポン加盟店100万店舗、旅行者5千万人以上を見込んでいる、未だかつてない規模のキャンペーンになりそうです。
コロナウイスル後の観光業界の起爆剤として、自粛疲れの国民の癒しとして、大いに期待が持てそうですね！
とはいえ、観光庁の資料にも「調整中」の表記が多く、細かい部分までは決まっていないようです。今後も情報が更新され次第、随時お知らせいたします。